研修会報告

「手術看護を語ろう IN青森」研修会の報告

開催日 :平成25年9月7日(土)
会場 :青森市 クロスタワー ア・ベイ(リッチモンドホテル内)


研修内容
①基調講演
テーマ「手術室看護師が生き生きと働ける職場環境とは」
講師 東北大学病院 看護部長 門間典子先生
②グループワーク
WLBや労務管理等に関する各施設の取り組みと課題について

参加者   14施設30名 (内訳)看護師長11名、副看護師長・主任12名、中堅7名

門間先生からWLBを中心としたご講演をいただいた。他部署とは異なる環境にある手術室において、どうしたらWLBを実現していけるのか、管理者として現状を把握できているか、スタッフのモチベーションをあげるにはどうしたらよいかなど、ご自身の経験も含めてご講演頂き、とても参考になった。グループワークでは、各施設の現状について情報交換し、「このように管理者同士で話す機会を持つことができてよかった」との感想が多かった一方で、中堅の参加者からはテーマが難しいとの意見もあった。初めて参加した方からは、宿泊研修にも参加してみたいとの声が聞かれた。

グループワークのまとめ
【現状】
・時短のスタッフの立場になって考えることができない。
・「管理者1年目でわからないから教えて」という形でスタッフとのコミュニケーション
  をとるようにしている。
・配置換えのスタッフは自信をなくすることが多い。面白味を感じるまで時間がかかる。
【楽しく働く・モチベーションを上げるためには】
 ・目標、役割を与える。
 ・研修会等で他施設の人から刺激を受ける。
 ・医師や同僚から評価を受ける(患者から評価を受けにくい環境)
 ・看護本来の業務が行えるよう、他職種に業務を委譲する
 ・スタッフの意見を取り入れた勤務体制の改善
 ・ナラティブで看護を見つめなおす。他の人の手術看護に対する思いを知る。
【働きやすい環境作り】
・手術室は特殊で怖いと思われないように、手術室の楽しさを伝える。
・手術室をオープンにし、興味を持ってもらう。
・勤務形態の選択。保育所の充実。フォローし合えるシステム作り。
・他部署看護師より外科医の方が手術部の大変さをわかってくれる。医師を巻き込むのもよい
【講評】モチベーションを上げるためには、待遇改善だけでなく、仕事のやりがいも必要
①待遇:実情に沿った体制を考える。手当の獲得など、スタッフのために交渉し、その姿勢を見せていくことも重要。公の場で言わないと変わらない。
②やりがい:キャリアアップの目標を決める。ただし、やる気のない時は逆効果になるので注意が必要。あまり目標、目標と言いすぎるとついていけなくなる場合もある。
 (自分はどうだったか考えてみる)


    


ページトップ