研修会報告

第38回日本手術看護学会東北地区学会の報告

開催日 :平成29年5月27日(土)
会場 :仙台市中小企業活性化センター、多目的ホール、展示スペース


今年度の学会は「安全な手術のために、今できること」をテーマに、384名参加のもと第38回東北地区学会が開催されました。
特別講演は、東海大学医学部附属八王子病院看護次長・専任医療安全管理者の上野正文先生に「医療事故調査と手術室」と題して、手術室の医療安全に関する最新の知識をご講演いただきました。医療事故調査制度の目的は、医療法の「第3章 医療安全の確保」に位置づけられているとおり、医療の安全を確保するために、医療事故の再発防止を行うことです。そのために、果たす看護の役割と課題は、専門職として日々の研鑽と信頼関係の構築、チームの中での意見・声を聞いてもらえる職場環境、業務に対する倫理観の醸成、看護師としての倫理観が大切であり、患者・家族の立場に立った価値観で人として同じ立場で判断ができることです。安全は個人の問題だけではなく、安全な医療看護を提供できる環境・システムを整備することが大切であり、医療安全教育の標準化が必要です。今回、手術室特有の保全についても学ぶことができ、自施設の運用ルールについて確認するきっかけになりました。
ランチョンセミナーは日本メディカルネクストの協賛で、「今さら聞けない電気メス」と題し、岩手医科大学附属病院、臨床工学部、臨床工学士の伊藤仁先生からご講演をただきました。電気メスの基本である、電気メスの注意点や仕組みを動画を用いてわかりやすく説明していただき、イメージがつきやすく勉強になりました。今回学んだことにより、エラー発生時には、慌てず速やかに対処できるようになったと思います。
研究発表は、2群9演題を口演発表していただきました。各施設での取り組みをご報告いただき、会場の皆様と活発な意見交換ができ、自施設の取り組みの参考になったかと思います。
また、アンケート集計結果、回収率62%で、全ての企画内容に高い評価をいただきました。アンケートの意見を今後の研修企画に活かしていきたいと考えています。ご協力ありがとうございました。



  



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