第39回日本手術看護学会東北地区学会の報告
開催日 :平成30年6月9日(土)
会場 :仙台市中小企業活性化センター、多目的ホール、展示スペース
今年度の学会は「安心安全な手術医療を実現する他職種連携とは~手術看護の専門性を見つめなおす」をテーマに、357名参加のもと第39回東北地区学会が開催されました。
初めに日本手術看護学会の副理事長であるミルズしげ子先生より、日本手術看護学会の理念と方針についてご講演をいただきました。
特別講演では、国立保健医療科学院の種田憲一郎先生をお招きし、「チーム医療とは何ですか。何ができるとよいですか-エビデンスに基づいたチームトレーニング:チームSTEPPS」について講演をいただき、講演の中で「チームの鎖」の演習もあり、会場は盛り上がりました。この演習では、チームで協力し紙を切って作った短冊に糊をつけて輪を作り、さらに鎖状に繋げる作業を行い、繋がった輪の数を競う、同じ人数、同じ道具、同じ時間で作業するにもかかわらず、各グループでかなりパフォーマンスが違っていました。この演習でチームパフォーマンスを高める4つのコンピテンシーを理解することが出来ました。
ランチョンセミナーは、「手術用手袋~リスク軽減のために知っておくべきこと」と題し、天理よろづ相談所病院、緩和ケア科部長の加藤恭郎先生からご講演をただきました。手術用手袋のパウダーの影響や天然ゴム製品によるラテックスアレルギーについての基本、また、手袋損傷による手術部位感染や二重手袋の有用性についても理解することができました。
研究発表は、2群7演題の口演発表で、各施設での取り組みをご報告いただきました。また、宮城大学看護学群の木村先生より、「看護研究ワンポイントセミナー」のご講演をいただき、今後の各施設の看護研究取り組みの参考になると思いました。
今回から初の試みでスイーツセミナーも開催し、コミュニケーション&マナー講座を受講、講座で学んだマナーを活かし、患者さんから見える手術室の第一印象の向上を目指したいと思いました。
また、アンケート集計結果、全ての企画内容に高い評価をいただきました。アンケートの意見を今後の研修企画に活かしていきたいと考えています。ご協力ありがとうございました。